当院での治療疾患について

当院では、基本的には診断は、DSM-5(精神疾患の分類と診断の手引き)を用いて診断を致します(内容についてもDSM-5から引用しております)。

① 睡眠―覚醒障害

不眠障害(他の疾患や薬などによらず、1週間に3度以上の不眠が3か月持続するもの)
ナルコレプシー(1日の間に耐えがたい睡眠欲求、入眠、脱力などが生じるもの)
呼吸関連睡眠症候群(主として睡眠時無呼吸症候群:夜間のいびき、日中の過剰な眠気が生じるもの→まつおファミリークリニックと協力して治療します)
睡眠時随伴症候群(夜中に歩き回るなどの睡眠時遊行症、突然、叫び声をあげる夜驚症、足がむずむずして眠れないレストレスレッグス症候群など)

② 不安症群/不安障害群

パニック症候群(繰り返される心悸亢進、恐怖、不快感などのパニック発作が生じる)
社交不安障害(人に注視される場面が生じる社交場面において顕著な不安が生じるもの)
全般性不安障害(仕事、学業など多数の出来事、活動における過剰な不安が生じるもの)

③ 心的外傷およびストレス因関連症候群

心的外傷後ストレス症候群(PTSD 実際に死に直面する、恐怖に直面した後に、そのことを思い出すことにより精神的な症状が生じるもの)
急性ストレス症候群(PTSDに準ずるも、症状発現が3日~1か月以内のものを指す)
適応障害(明らかなストレス因から3か月以内に情動、行動の障害が生じるもの)

④ 強迫性障害関連障害

強迫性障害(強迫観念、強迫行為を繰り返し行うもの)

身体症状症および関連症候群

身体症状症(1つまたはそれ以上の苦痛を伴う症状が繰り返し起こり、日常生活に支障を及ぼすもの)
病気不安症(医学的に証明されないが、重い病気にかかっていると思い込むもの)
虚偽性障害(特にメリットはないのに、疾病、外傷などの症状が必要以上に持続するもの)

⑤ 抑うつ障害群

大うつ病性障害(意欲低下、抑うつ気分、興味喪失、食欲低下などが2週間以上持続するもの)
気分変調症(抑うつ気分が1日中存在し、ない日がある日よりも多いもの)
月経前気分不快症(月経前に顕著な気分の変動を認めるもの)

⑥ 双極性障害および関連症候群

双極性I型障害(そう状態とうつ状態を繰り返す疾患 1年間に4回以上繰り返すものを急速交代型と呼びます)
双極性II型障害(軽そう状態とうつ状態の存在する疾患)
気分循環性障害(2年にわたり、軽そう症状(軽そう状態の基準は満たさない)とうつ状態を繰り返すもの)

⑦ 食行動および摂食障害群

神経性無食欲症(顕著なカロリー制限により、身体的に支障を来たしている)
神経性過食症(抑制できない過食欲求が繰り返し起こり、自己誘発嘔吐などを行う)
異食症(明らかに食物でないものを食べる)

⑧ 神経認知障害群

認知症(アルツハイマー型、脳血管型、混合型(アルツハイマー+血管性)、レビー小体病、
前頭側頭型認知症、そのほかの認知症疾患 詳細については診察時に説明します)
せん妄(急激な認知機能の低下、注意集中力の低下などが生じる 一般に可逆性)

⑨ 統合失調症関連障害

妄想性障害(妄想が主体の病状)
短期精神病障害(幻覚、妄想が生じるも、エピソードが1日以上1か月未満のもの)
統合失調様障害(幻覚、妄想の症状が1か月以上6か月未満)
統合失調症(幻覚、妄想などの症状が、治療が奏功した場合は別として6か月以上持続し、社会的生活に支障を来たしている)

※てんかんの方は検査機器がないため、診察できませんのでご了承ください。

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